ヤエベニシダレ
この樹はヤエベニシダレです。
ヤエベニシダレ(八重紅枝垂)は、エドヒガンから生み出された栽培品種で、江戸時代から栽培されている桜です。
この桜は枝垂れた樹形と紅色の八重咲きの花が特徴で、日本各地の公園や寺社に観賞用として植えられています。
エドヒガンの特質を受け継いでいるため、花は葉の展開に先立って開きます。花弁は楕円形でややねじれており、15~20枚の小さな花弁が特徴です。
3月下旬から4月上旬にかけて、ソメイヨシノと同じ時期に開花し、つぼみは濃紅紫色で花が咲くにつれて淡紅紫色に変化します。このため遠目には開花5分~7分咲き頃がもっとも濃い紅色が楽しめ、その後色が徐々に淡く変化していきます。