ソメイヨシノ(投てき広場)
この樹はソメイヨシノ(染井吉野)です。
3月下旬から4月上旬の短い期間に淡い桜色の花を樹冠全体に沢山の花を咲かせ、葉が出るのと入れ替わりに花が散ります。
成長が早く、若木から花を咲かせ、花が一斉に開花し、樹高よりも水平方向に枝を広げる樹姿の大木に成長することから、平地部の花見に適したサクラとして好まれ、日本で最も多く(約8割)植えられている栽培品種です。
明治時代以降、全国の城跡、河川の堤防などに盛んに植栽され、多くのサクラの名所が造られました。
花見用のサクラとして際立った性質を持つ一本の原木から、接ぎ木などで同じ遺伝子を持つ苗木を増やし、全国に広まっていきました。
このため、同じ気象条件のもとで一斉に開花することから、気象予報でお馴染みの「サクラ前線」は、ソメイヨシノの開花日を観測して発表されています。
このソメイヨシノは、東京2020オリンピック・パラリンピック聖火リレーを記念し、東京大会のレガシー(次世代へと受け継がれるもの)を後世に伝承するために植栽されました。