詳しい案内(ユリノキ)
ユリノキは、北アメリカ東部を原産とする樹で、1億年前の恐竜の時代に出現した被子植の中で最も原始的な樹木の一つです。
大きな枝を整然と広げる姿が美しいことから、明治初頭に種子が移入され、新宿御苑に播いたのが日本初とされ、その挿し木から増やした苗木が日本全土に広がり、街路樹や公園樹として植栽されています。また、明治43年、赤坂離宮の建設にあたり洋風建築にあう樹木として選定され、並木として植えられました。
名前の由来は、渡来した明治時代初頭は日本ではまだチューリップがポピュラーではなかったため、学名である Liriodendron tulipifera(lirion ユリ + dendron 木)を「ユリノキ」と訳したことによります。また、特徴的な花や葉の形から多くの別名で呼ばれます。
別 名 :チューリップツリー、チューリップノキ、
ウッコンコウジュ(鬱金香樹; 鬱金香はチューリップの漢字名)
「花がチューリップに似ている。英名は tulip tree」
ハンテンボク 「職人が身にまとう半纏(はんてん)や乳児を寝かしつけるときに使う「ねんねこ半纏」に似ている」
サドルツリー
科 名 :モクレン科
属 名 :ユリノキ属
原産地 :アメリカ合衆国東部
広葉 / 落葉 / 高木