詳しい案内(メタセコイア)
メタセコイアは中生代白亜紀以降、とくに新生代第三紀の時代にはカナダ北部・シベリア・グリーンランドなど北半球の北極周辺に広く分布していました。
1939年に日本の関西地方の第三紀層で、常緑種のセコイアに似た落葉種の化石が発見されました。発見者の三木茂により、セコイアに「後の」という意味の接頭語である「メタ」をつけて「メタセコイア」と命名されました。
このメタセコイア属の植物は,当時絶滅したものと推定されていましたが、1945年い中国の湖北省の祠(ほこら)で神木とされていた樹がメタセコイアであることが確認され、「生きている化石」として学界の注目をあつめました。
その後、現地を調査した米国の古生物学者・チェイニー博士は種子を採取し、中国と気候が似ている日本で育成し「生きている化石」を保存しようと考え、三木博士が設立した保存会に苗木100本を送りました。この苗木は日本各地の大学や研究所に配布された後、挿し木で苗木を増やし全国に配布されました。成長が早い上、新緑、紅葉ともに円錐形の樹形が美しく、公園樹や街路樹として全国に広まりました。
中国名は「水杉」で、湿った土の環境を好みます。
別 名 : あけぼのすぎ(曙杉)
科 名 : ヒノキ科
属 名 : メタセコイア属
針葉 / 落葉 / 高木