詳しい案内(ヤブツバキ 大椿)
一般的にツバキ(椿)と呼ばれ、ヤマツバキ(山椿)の別名でも呼ばれます。
ツバキの花には蜜が多く、これを吸いに来るヒヨドリやメジロによって花粉が運ばれます。
暖地の生まれでありながら寒冷地にも耐える生命力の強さから、時に神聖な木とされます。
秋に熟す果実は直径3センチほどで、中には3~5個の種子を含みます。この果実を砕いて蒸し、重しを乗せることで抽出されるツバキ油にはオレイン酸が含まれ、食用(てんぷら油など)、整髪用、薬用、工業用に使われます。果皮は染料となり、黄茶、薄鼡色を染め上げます。
古代には落花を集めて煮出し、桜色や椿鼡の染料に用いました。
ツバキの語源については諸説があり、葉につやがあるので「津葉木」とする説や、葉が厚いので「厚葉木」と書いて語頭の「ア」の読みが略されたとする説などがあり、いずれも葉の特徴から名付けられたと思われます。
科 名 : ツバキ科
属 名 : ツバキ属
広葉 / 落葉 / 高木